「あの曲、どのVTuberも歌ってる気がする」——その感覚、データでも本物でした。当サイト収録分(公式チャンネル投稿のみ・全件実在確認済み)のカバー動画から原曲を同定すると、グループ横断で609曲が浮上。本稿はそのうちカバー数の多い20曲を、代表カバーの動画つきで1曲ずつご紹介します。再生数は2026-09-22時点の取得値です。
この記事の要点
- カバー数の上限は12本で、TOP20はすべて12カバーの同数
- 先頭はDECO*27「モニタリング」、以下フォニイ・YOASOBI「アイドル」・KINGと続く
- 各曲の代表カバーを、再生プレーヤーつきで1曲ずつ紹介します
最もカバーされている曲TOP20 — 定番曲を1曲ずつ聴く
まず結論から。12カバーという最高件数に並んだのは、モニタリング・フォニイ・アイドル・KINGの4曲でした。この4曲だけでVTuber音楽の現在が掴めます。順にいきましょう。
1位DECO*27「モニタリング」
1位はDECO*27「モニタリング」。カバー数12本で、代表はローレン・イロアスの2165.1万回です。2025年の年間1位にも輝いた曲で、いま最も「歌われる」1曲と言っていいでしょう。
2位ツミキ「フォニイ」
2位はツミキ「フォニイ」。代表は星街すいせいverで、6610万回という収録全体でも別格の数字です。1位の座を4年近く守り続ける、このジャンルの「聖地」のような1曲だと思います。
3位YOASOBI「アイドル」
3位はYOASOBI「アイドル」。代表はROF-MAOによるタイトルどおり剣持刀也を除くメンバー4人の歌唱で、1205.6万回。2023年の社会現象が、そのままカバー文化に溶け込んだ形です。
4位Kanaria「KING」
4位はKanaria「KING」。代表は葛葉verの5982.6万回。ひとつのカバーが曲の顔を引き受けた、カバー史の教科書のような存在です。
5位DECO*27「ヴァンパイア」
5位はDECO*27「ヴァンパイア」。代表は葛葉verの2234.7万回。1位の「モニタリング」とあわせて、DECO*27が2曲入選です。
6位Ado「唱」
6位はAdo「唱」。代表はVOLTACTIONの合唱で602.5万回。圧倒的な原曲にユニットで挑む、度胸のいい取り組みが12本並びました。
7位なとり「Overdose」
7位はなとり「Overdose」。代表はKobo Kanaeruの2520万回。しっとりとした毒をはらんだメロディが、国境を越えて歌われ続けています。
8位wotaku「シャンティ」
8位はwotaku「シャンティ」。代表は宇佐美リトの683.3万回。疾走する歌詞を丁寧に拾い切る歌唱は、この曲が難曲だからこそ光ります。
9位いよわ「きゅうくらりん」
9位はいよわ「きゅうくらりん」。代表は星街すいせいの1032.7万回。ねっとりとした原曲を、浮遊感のある声で軽やかに昇華した名カバーです。
10位キタニタツヤ「青のすみか」
10位はキタニタツヤ「青のすみか」。代表は星街すいせいの1378.8万回。アニメの記憶と重ねて聴くと、涙腺へのダメージが倍増します。
11位柊マグネタイト「マーシャル・マキシマイザー」
11位は柊マグネタイト「マーシャル・マキシマイザー」。代表は星街すいせいの1388.2万回。ここまで4連続で星街すいせいが代表を務めるのは、同曲群への取り組みの多さの表れだと思います。
12位ぬゆり「ロウワー」
12位はぬゆり「ロウワー」(原曲MV投稿者名義はLanndo)。代表は星街すいせいの1609.5万回。切ないメロディを静かに燃やす歌い方は、この曲と本当に相性がいい。
13位DECO*27「アニマル」
13位はDECO*27「アニマル」。代表は星街すいせいと大空スバルのユニット・miCometによる1704.9万回。DECO*27は3曲入選で、現代ボカロの屋台骨を担う存在だと数字が証明しています。
14位シネマ
14位は「シネマ」。原曲MVの投稿者表記ではYOASOBIチャンネルです。代表はChroNoiRの871.3万回。伸びやかな2声が、名曲の余白を丁寧に埋めていきます。
15位みきとP「少女レイ」
15位はみきとP「少女レイ」。代表は星街すいせいの2110.1万回。投稿は2021年7月。いまや定番曲の代名詞的存在になった「少女レイ」を、いち早く歌っていたことになります。
16位Giga「CH4NGE」
16位はGiga「CH4NGE」。代表は風楽奏斗の445.8万回。目まぐるしく変わる曲調を一歩も崩さない技巧は、難曲好きの心をわしづかみにします。
17位AKASAKI「Bunny Girl」
17位はAKASAKI「Bunny Girl」。代表は渡会雲雀&四季凪アキラの720.4万回。切ないメロディを2声で丁寧に積み上げる構成が耳に残ります。
18位すりぃ「ラヴィ」
18位はすりぃ「ラヴィ」。代表は卯月コウ×葛葉×魔界ノりりむの3人編成で3106.9万回。カラオケでも人気の曲が、ここでも上位を確保しています。
19位Kanaria「アイデンティティ」
19位はKanaria「アイデンティティ」。代表は風楽奏斗&渡会雲雀のデュエットで1009.6万回。4位「KING」とあわせてKanariaも2曲入選です。
20位Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
20位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。代表は伊波ライ×小柳ロウのデュエット634.2万回。ラップパートの掛け合いが、社会現象級の原曲を見事に再現しています。これでTOP20すべてのご紹介完了です。
集計方法 — 曲の同定と「カバー数」の数え方
曲の同定は、動画概要欄に貼られた原曲MVリンクを最優先にし、リンクがない場合はMVタイトルとの照合で行いました。推測で曲を当てはめる手順は取っていません。
- 同定: 概要欄の原曲MVリンク最優先+MVタイトル照合
- 「原曲アーティスト」は原曲MVの投稿者名(実取得値)。作詞作曲者と異なる場合があります
- 同音異曲の除外を試みていますが、カバー数は参考値として読むのが安全です
TOP20はすべて12カバーの同数のため、順位の前後は並び順の便宜です。「どの曲も同等に歌われている」というのが、この順位表のいちばん正直な読み方だと思います。
TOP20から読む、いまの定番の顔ぶれ
並べてみると、現代ボカロとチャート系ヒット曲の両輪がはっきり見えます。
- DECO*27が3曲、Kanariaが2曲入選。ボカロシーンの厚み
- YOASOBI「アイドル」やCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」も上位
- 代表カバー20本のうち7本が星街すいせい。定番曲の「顔」を多数担う構図に
同じ曲のカバーを聴き比べるときは、①声質とキーの処理、②アレンジの手の入れ方、③サビの運び——の3点を見ると好みの差がはっきりします。歌い手単位で追いたい場合は、ホロライブの収録一覧やにじさんじの収録一覧が便利です。
まとめ — 定番曲から入るのが一番の近道
まずはモニタリング・フォニイ・アイドル・KINGの4曲。この聴き比べだけで、VTuber音楽の現在がほぼ掴めます。再生数は2026-09-22時点の取得値で、掲載動画はすべて実在確認済みです。再生数の軸で並べた順位は人気ランキング、データ系の読み物は特集・コラム一覧へどうぞ。