同じ曲でも、歌う人によってここまで表情が変わるのか——そう感じさせてくれるのが「フォニイ」のカバー群です。当サイト収録分(公式チャンネル投稿のみ・全件実在確認済み)の12本を、再生数の多い順に動画つきで聴き比べます。投稿は2021年7月から2022年7月に集中。まさに「フォニイ」が時代の歌だった時期の記録です。
この記事の要点
- 当サイト収録の「フォニイ」カバーは12本。1位は星街すいせいver(6610万回)
- 1位から順に、再生プレーヤーつきで1本ずつ聴き比べます
- 聴き比べの軸は、歌い回し・テンポとアレンジ・余白の3視点
「フォニイ」のカバー聴き比べ — VTuber12本を1位から順に
原曲の「フォニイ / phony」は、ツミキが制作したボカロ曲で、原曲の歌唱は音声合成の声・kafu(可不)によるものです。当サイトの原曲アーティスト表記は「ツミキ / NOMELON NOLEMON」。それでは、1位からいきましょう。
1位星街すいせい「フォニイ」
1位は星街すいせいver、6610万回(2026-09-22時点)。抜けの良い高音でサビを一気に押し上げる姿は、この曲の「もうひとつの公式」と呼んでいい存在感です。原曲の疾走感を損なわないテンポ感は、原曲忠実型の代表格だと感じます。
2位町田ちま「フォニイ」
2位は町田ちまver、3441.5万回。明るくまっすぐな声質が曲の勢いと噛み合い、細部のニュアンスまで丁寧に拾う歌い回しは、何回聴いても発見があります。
3位戌亥とこ「フォニイ」
3位は戌亥とこver、1382.3万回。低めの艶のある声質が、曲の浮遊感と好対照。サビ前の間の取り方に妙味があり、「余白」で聴かせるタイプの1本です。
4位不破湊「フォニイ」
4位は不破湊ver、982.5万回。投稿は2021年7月と、この順位表では最古参。柔らかく包み込むような歌声が、原曲の冷たさをあたたかい側から照らします。
5位ローレン・イロアス「フォニイ」
5位はローレン・イロアスver、876.8万回。粘りのある声でサビを押し切る展開は、後年に「モニタリング」で年間1位を取る歌唱の片鱗を感じさせます。
6位Luca Kaneshiro「フォニイ」
6位はNIJISANJI ENのLuca Kaneshiro ver、631.9万回。日本語のフレーズを力強い声量で押し切る、英語圏からの挑戦が光る1本です。
7位空澄セナ「フォニイ」
7位はぶいすぽっ!の空澄セナver、288.1万回。きりりと通る高音が、原曲の切なさをまっすぐに届けてくれます。
8位雪花ラミィ「フォニイ」
8位は雪花ラミィver、263万回。しっとりと雪の積もるような静けさで歌い出すのが、このverならではの聴きどころです。
9位天音かなた「フォニイ」
9位は天音かなたver、188.9万回。すっと空に昇っていくような澄んだ声が、サビの浮遊感をきれいに増幅します。
10位紫咲シオン「フォニイ」
10位は紫咲シオンver、177万回。戯れながらも丁寧に立ち上げる歌い回しが、原曲の気怠い浮遊感を軽やかに見せてくれます。
11位角巻わため「フォニイ」
11位は角巻わためver、174.9万回。ふわふわとした柔らかさの中に、きちんと芯を通す強さが隠れている1本です。
12位尾丸ポルカ「フォニイ」
12位は尾丸ポルカver、171.1万回。ステージに立つ演技者のような発声で、曲を一度きりのライブみたいに燃やし切ります。これで12本すべてのご紹介完了です。
聴き比べの3視点 — 何を比べると面白いか
12本を流し聴きするだけでも楽しいのですが、軸を持つと差分がぐっと耳に付いてきます。当サイトのおすすめは3視点です。
- 歌い回し — 原曲のフレーズにどれだけ寄せ、どこで崩すか。曲の印象を最も左右します
- テンポとアレンジ — 原曲の疾走感をそのまま生かすか、別の色に載せ替えるか
- 余白 — サビ前の間やAメロの静けさの取り方。歌い手の個性がいちばん出る場所です
たとえば上位3本だけでも、すいせいverは「テンポ」、町田ちまverは「歌い回し」、戌亥とこverは「余白」で聴くと違いがはっきり掴めます。
グループ別に見るフォニイ人気
12本の内訳は、ホロライブ所属とにじさんじ所属の歌い手が大半を占めます。そこへNIJISANJI ENのLuca Kaneshiro、ぶいすぽの空澄セナが加わる顔ぶれ。所属の垣根を越えてひとつの曲が選ばれている様子は、原曲の普及の広さを示すデータだと感じます。所属メンバーは、ホロライブの収録一覧、にじさんじの収録一覧、ぶいすぽの収録一覧で確認できます。
まとめ — まずは上位3本。あとは好みの声を追いかけて
すいせいverで疾走を、町田ちまverで丁寧さを、戌亥とこverで浮遊を。上位3本で「フォニイ」の3つの顔に触れてから、あとは好みの声を追いかけるのがおすすめの聴き方です。再生数は2026-09-22時点の取得値で、掲載動画はすべて実在確認済みです。収録全体の順位は人気カバーランキング、ほかの一曲特集は特集・コラム一覧へどうぞ。